スクリプトとして Kotlin を使うエントリーは何回か書いたのですが、 現時点での最新の v1.9.22 であらためて使い方を復習します。
コマンドラインで Kotlin を使う方法は ここ https://kotlinlang.org/docs/command-line.html に書いてあります。
Ubuntu Server 22.04
https://github.com/JetBrains/kotlin/releases/tag/v1.9.22から kotlin-compiler-1.9.22.zip をダウンロードする。
そして、展開。どこでもいいのですが、ここでは $HOME/.local/ 以下に展開します。
$ cd ~/.local
$ unzip ~/kotlin-compiler-1.9.22.zip
パスを通す。
$ export PATH=$HOME/.local/kotlinc/bin
作動するか確認。
$ which kotlinc
$ ~/.local/kotlinc/bin/kotlinc
PATH 設定は ~/.bashrc などに追記しておくべき。
hello.main.kts
$ touch hello.main.kts
コードを書く。
println("Hello, World!")
実行する。
$ kotlinc -script hello.main.kts
Hello, World!
これ kotlin コマンドでも同じように実行できる。
$ kotlin hello.main.kts
Hello, World!
さらに、 shebang を設定して実行権をセットすれば、
hello.main.kts
#!/usr/bin/env kotlin
println("Hello, World!")
(なんと)ファイルを指定するだけで直接実行できた。
$ chmod u+x ./hello.main.kts
$ ./hello.main.kts
Hello, World!
もう普通にスクリプトとしてコマンドラインで使える。
ただ、今 N100 のCPUのマシンで動かしているのだが、作動は遅い。おそらくJVMの起動時のオーバーヘッドに時間がかかるのだと思う。 ちなみに Ryzen 5500 のマシンであればほぼストレスは感じない。
もちろん、作動の軽快さは CPUだけに依存する話ではないが、SSDの性能とか。