この夏、Lenovo で BTO のマシンをオーダーしたら納期が来年の予定になった、という記事がありました。 Reddit の r/thinkpad でも 納期が 2022年4月になっているという投稿があったので、半導体不足のせい? 自分の場合は、Thinkpad を 6月1日にオーダーして、当初は一ヶ月程度で納品という表示だったのですが、 途中で、納期が延びて 9月になっていた時期もありました。 しかし、その後また何度か納期表示変更があり、結局7月上旬に到着、 おおむね当初の納期見積りの通りでした。
もともと Thinkpad X1 Nano は、 Chromebook 開発用クライアントマシン(Acer Chromebook Spin 13) の将来的なリプレース + モバイルでの執筆用という位置づけで考えていました。 Windows10 で使う気はなかったので、Thinkpad に Ubuntu を入れてどれだけ使えるかわからなかったし。 おいおいメインマシンになればいいな、という位置づけで。
Acer Chromebook Spin 13 はそこそこ使えていたし、モバイル執筆は、コロナが収まるか自分がワクチンを打つまでは、その用途で使わないので、 9月でもいいや、くらいで考えていたので慌てはしなかったのですが。 それでも、買うと決断したのに、納品を待っているうちに気が変わるのがいやなので、納期は短い方がいい。 もっとほしいマシンがその間に現れてしまうとかね。
さて肝心の Thinkpad X1 Nano + Ubuntu の使い心地はというと本当に最高のマシンです。 Vim や Emacs でコードをキーボードで大量に書いていくタイプのプログラマーであれば、間違いはないマシンだと思います。 コーディングする上でもっとよいマシンを探しているのであれば、 是非候補に入れるべき。 端的に言えば、キーボードと画面が最高で、それ以外の部分に無駄がない、という点が気に入っています。
今までも Thinkpad X230, X250, E460 などを使ってきました。それらがキーボードがよいのはもちろんですが、 Macbook Pro などを使い始めると、分厚い筐体がちょっとどうも気に入らない。 もちろん、ビジネス用としてポート類の制約もあり分厚くなっているとか、事情はあったと思いますが。 この Thinkpad X1 Nano はポートはUSB-C 2個しかなく薄い筐体、ベゼルが狭い、軽い、画面の品質は高い、SSDは十分速い・・・ つまり、プログラマー視点からみたら、コーディングに必要な機能は妥協なし、それ以外の不要なものはバッサリ切り捨てられているという、 無駄が極限まで切り詰められた最高のマシンだと感じます。
ここ数年、Linux をサポートするようになって Chromebook を開発メインクライアントマシンとして何台も試してきたのですが、 ハード的に満足するものを見つけることができませんでした。 おそらくメーカーも Chromebook のマーケットの制約からそれほど高品質(高価格)なマシンは無理なのか、 そもそも、自分のようなニーズは残念ながらニッチすぎるのかもしれません。
とはいえ、Thinkpad X1 Nano を使いはじめたことでむしろ逆に Acer Chromebook Spin 13 の自分の中での印象はよくなりました。 このマシンのキーボードは Thinkpad のそれとはもちろん違うものですが、とても感じがよく、画面の品質も高い。 広い画面で、画面がタッチできるのが地味によい。 重量があるので、モバイルには不向きですが、ホームオフィスで使う分にはなんの問題ありません。 重さと大きさと引き換えに価格は Thinkpad X1 Nano の半分という・・・もちろん、払える限りにおいて、成果が出るなら道具は高くても構わないとは思いますが。