Windows の WSL みたいに MacOS でも軽快に(VirtualBoxやParallelsほどおおげさでなく)Ubuntuを使いたい。 と思っていたら Multipass を使えばよいだけだった。
ホストマック(intel)上で:
$ brew install --cask multipass
multipass find すると使える仮想マシンがリストされる。ここでは 20.04 を使う。
$ multipass launch --name primary 20.04
primary という名前にしておくと、multipass shell するときに対象となる仮想マシンの名前を省略できる。
詳しくはこちら: https://multipass.run/docs/primary-instance
仮想マシンのダウンロードが行なわれる。 プロンプトが戻ったら:
$ multipass ls
Name State IPv4 Image
primary Running 192.168.64.2 Ubuntu 20.04 LTS
これでもう起動している。
$ multipass shell
で仮想マシン内の Ubuntu にアクセスできる。
ここでは Ubuntu で freewnn-jserver を動かしたいので:
ubuntu@primary:~$ sudo apt update
ubuntu@primary:~$ sudo apt install freewnn-jserver
既に freewnn サーバは 192.168.64.2 で作動している。
あとはホスト側のマックで emacs のインストール と、tamago-tsunagi をインストールする。
~/.emacs.d/init.el の以下の設定を追加:
(add-to-list 'load-path "/usr/local/share/emacs/site-lisp/egg")
(load-file "/usr/local/share/emacs/site-lisp/egg/leim-list.el")
(setq default-input-method "japanese-egg-wnn")
(setq wnn-jserver "192.168.64.2")
これで emacs 上で freewnn を使って日本語入力ができる状態になる。
仮想マシンのストップ/スタート:
$ multipass stop primary
$ multipass start primary
仮想マシンの削除:
$ multipass delete primary
$ multipass purge
FreeWnn サーバを Macbook Air で使いたいと思っていて、今まで Virtualbox を使ってきた。 しかし、 常時 Virtualbox を起動しておくことで早くバッテリーが消耗するんじゃないか?といった精神的な負担があり、結局あまり使ってこなかった。
Multipass の場合常時起動がどうなるかわからないけれど、しばらく起動したままの運用を試す。