Ubuntu 18.04 がリリースされた直後のゴールデンウィークに、諸事情により使っていなかったサーバー用デスクトップを復活させることに。
以前書いたように このデスクトップには Ubuntu Server ではなく Ubuntu Desktop エディション を入れて使っていた。 モニタレスで運用していたが、起動時に WiFiがつかめないことがあり、その結果 クライアントから ssh で接続できないから何もできない。 何が起きているのか、モニタをつないで確認する…という面倒なことになっていた。 たびたびそんなことが起きるので、面倒になりあまり使わなくなっていたのだが、最近 WLI-UTX-AG300/C という製品があることを知り、これなら、起動時に WiFi がつかめなくて面倒になるのが避けられるのではと思い購入。 導入してみるととても便利で、Ubuntu サーバはあくまで有線LAN がある状態で設定できるため、インストールも楽。 さらに WiFi の通信速度が以前より安定していて速いようです。
これなら、サーバ側に Android Studio を起動して開発できるのではないか! そうなれば、負荷のかかる開発業務はサーバで済ますことができる。 クライアントノートPCは画面が広ければ、それほど速いCPUが必要なくて経済的になるのでは… と期待が膨らみます。
もしクライアント側が Mac ではなく Ubuntu などであれば、単に ssh -XC foo@192.168.0.100
するだけの話のはず。
しかし、Mac から ssh -XC してもアプリの描画が XQuartz に来ないのであった。
XQuartz って Retina にも対応していないし、この先使い続けても大丈夫なのかな。
あれこれやってなんとか Mac 側の XQuartz に Ubuntu のアプリ を表示させられるようになったので、その手順をメモしておきます。
netstat -na | grep 6000
して 6000 ポートを Listen しているか確認する.
Listen していればこんな風に出力されるのでOK
tcp4 0 0 *.6000 *.* LISTEN
tcp6 0 0 *.6000 *.* LISTEN
何も出なければ、Listen していないと思うので, defaults コマンドにて確認する.
$ defaults read org.macosforge.xquartz.X11
{
〜省略〜
"nolisten_tcp" = 0;
}
nolisten_tcp が 0 ならOK、1 の場合は defaults write コマンドで 0 に設定します。(詳細はググってください。)
えっと話を簡単にするため、以下、クライアント側 Mac は 192.168.0.32, サーバ側 Ubuntu は 192.168.0.100 とします。
この状態で、 Macで
ログインできたら Ubuntu サーバ側で
これで、Mac側の Quartz に目玉が表示されれば成功です。
AOSS ボタンで簡単設定とかあるのですが、ワイヤレスルータがAOSSに対応していないので、手動で設定しました。
WLI-UTX-AG300/C 本体が 初期状態で 1.1.1.1
の IP が設定されているから、設定に使うクライアント側のPC を 1.1.1.2 などの IP に設定した上で、
http://1.1.1.1
にアクセスすれば設定画面に入れる。
あとは、使う環境のネットワークが 192.168.0.*
であれば、WLI-UTX-AG300/C を 192.168.0.99 などに設定してやれば(自分の環境では)OKでした。
これで、AndroidStudio を Ubuntu Server で作動させて ノートPC で開発する体制ができました。 今のところ、そこそこ使えています。