ファンレスではないがほぼ無音で運用できる NUC7i3BNH の新品の入手が難しくなって 困っていたが、ついにその代わりとなるファンレスの MiniPC が AUSU から出る、 ということで、発売と同時に入手したのですが、しばらくお蔵入りでした。
入手してすぐ作動確認も兼ねて Windows11 のセットアップだけはしていました。 もともと Ubutu Desktop または Ubuntu Server として使うつもりだったのですが、 Ubuntuをインストールするには、TPM とか Secure Boot関連の問題が起きそう、 問題が起きた場合に備えて時間と心に余裕があるときに・・・などと 先延ばししているうちに1ヶ月以上も時間が過ぎてしまいました。 もったいない。
まずメモリとSSDを交換して起動してみたのですが、結論として何も問題は起きませんでした。 実際には Ubuntu Server 22.04 LTS のインストール用USBメモリを使おうとしたときに 問題はおきました。 BIOS で Boot 順にそのUSBメモリを指定して起動したところ verification failed というブルースクリーンが出て止まりました。
このスレッドでは、Secure Boot を一回は無効化しないと解決できないと書いてあったのですが、 別の情報では、単に最新の Ubuntu Server 用のインストール iso ファイルを使って USBメモリつくりなおせば無問題との情報もあり、安易にそちらで試したところ、 この問題を回避できました。
いつもサーバーは WLI-UTX-AG300/C 経由での有線LANを使うことにしているのだが、 いつかやりたかったサーバーも内蔵の Wi-Fi でネット接続を試みた。 ネットの情報を見ると /etc/netplan/ 以下の yaml ファイルを適切に設定して sudo netplan apply するだけ、みたいに書いてあって楽勝そうだったので、 やってみたのですが、うまくいきませんでした。
有線使えば済む問題にこれ以上時間使えないので Wi-Fi は一旦あきらめました。
一旦はあきらめた Wi-Fiですが、再挑戦しました。 結論としては、SSIDを正しく指定していなかったのが原因でした。
実際は、あちこちのサイトを参考にしていろいろ試したので、SSID 以外にもうまく行かなった原因があったかもしれません。 その辺のことは、もはや藪の中です。次回セットアップする機会があれば解明したい。
SSID はいつも hogehoge (仮)を指定して使っていたのですが、実際には hogehoge-g が該当設定ファイルに指定すべき名称だったようです。 確かにこの環境で使っている Wi-Fiルータは SSID を hogehoge として、状況次第で g と a 両方どちらにも接続できる的な設定だった気がする。
このページ https://www.linuxbabe.com/ubuntu/connect-to-wi-fi-from-terminal-on-ubuntu-18-04-19-04-with-wpa-supplicantに iwlist コマンドで、SSID を確認する、というステップがあるので、 試したところ、このことに気づきました。
$ sudo iwlist wlo0 scan | grep ESSID
wlo0 は ifconfig するなどして要確認。
こうして標準出力された SSID 名を見てはじめて hogehoge ではなく hogehoge-g であることに気づきました。 hogehoge-a は列挙されなかったので、このPN42の Wi-Fiカードは a (5GHzのやつ)には対応していないのかもしれません。(わかりません。)
これで Wi-Fi が使えるようになったので、PN42に WLI-UTX-AG300/C をつけておく必要がなくなりました。 PN42に WLI-UTX-AG300/C をつけて運用していたときは、PN42(Ubuntu Server)を shutdown しても、 このドングルには通電しているため、時々青いライトがピカピカしてとても気になっていました。 一方で、Wi-Fiで Ubuntu Server を起動すると、WLI-UTX-AG300/C + 有線の場合より起動に時間がかかります。 そこは残念ですが致し方ありません。
インストール後に使い始めると今度は電源ボタンのLEDライトが点滅をやめません。 これが普通なのか?SSDのアクセスランプとして機能しているのか?とも思ったのですが、机の横でピカピカし続けるというのは かなり鬱陶しい。 BIOS設定でLED消灯などできないかと思ったのですが、そのような設定も見当たらず。
しかし、BIOS設定作業後に起動してみると、別に電源ボタンは点灯したままで点滅はしないのです。 なんだろう、と思っていろいろ試してみると、 マウスかキーボードのUSBドングルが刺さっていれば点滅しないことがわかりました。 たぶん、入力デバイスが一切無い場合の警告なのでしょうか。 ありがた迷惑ですね。 サーバーとして運用することを想定していないのでしょう。
とりあえず、ワイヤレスマウスのUSBドングルを挿しっぱなしにしておこう。 マウス側の電源はOFFでも問題ないみたいなので。
絶対これ刺したままにしていることを忘れて、マウスのドングルどこいったってことに将来なりそう。
メモリとSSDの交換簡単でした。 裏蓋を4本のネジを外して開ければすぐアクセスできる場所にメモリとSSDがあります。 メモリは発熱するのか、ヒートシンク用放熱シートで覆われていました。 ネジの素材が高級そう。ネジ山を潰すようなことにならなさそうで、とてもよい。 SSDを留めるネジもとてもよい。 いままで自作PCで見てきたSSD留め用ネジはとても小さいので落としたときの 探すのが億劫ですが、PN42に付属しているネジは大きくて手で回すこともできるようになっている。
ファンレスでUSB-Cから映像が出せる、そして電源アダプタが小さい(付属のは大きいのですが、NUCのものを流用できたので小さい)NUC的なマシンはめったいにない貴重なものです。 あとは、PN62 のように USB-C 経由で給電できればなおよいのですが。
PN62 https://www.asus.com/jp/displays-desktops/mini-pcs/pn-series/mini-pc-pn62/ 背面のUSB 3.2 Gen1 Type-C はDisplayPort 1.2と共用します。接続デバイスが最低 65W 出力可能な場合、本モデルへの給電が可能。